〔その1〕 奥歯に剣
敵意をいだきながら表面に出さないこと
〔その2〕 奥歯に物のはさまった
思うことを率直に言わないで、どこかにおもしろくない気持ちがひそんでいるのが感じられる状態。
〔その3〕 親の奥歯で噛む子は他人が前歯で噛む
親がかわいがりすぎて必要な時にしからない子は、他人からひどくしかられる。
〔その4〕 親の脛噛じる子の歯の白さ
親のおかげで生活できる子にかぎって、身なりを小ぎれいに飾り、遊び暮らす例が多い。
〔その5〕 柿は歯の毒腹薬
柿を食べるとそのシブで歯は汚れるが、腹には薬であること。
〔その6〕 ごまめの歯ぎしり
力のおよばぬ者が憤慨すること。
〔その7〕 歯を没す
命を終えること。死ぬの意。
〔その8〕 歯牙春色(しがしゅんしょく)
ほがらかに大笑いすること。
〔その9〕 歯牙にもかけない
問題にせず、無視すること。
〔その10〕 獅子の歯がみ
ものすごくたけり怒る様子。
〔その11〕 白い歯を見せる
笑顔を見せ、心を許すこと。
〔その12〕 唇歯輔車(しんしほしゃ)
「輔」はほお骨、「車」は歯ぐき。相互の利害が密接で、一方が亡びれば他方も立ちゆかないような関係のたとえ。
〔その13〕 切歯扼腕(せっしやくわん)
歯をくいしばってくやしがること。
〔その14〕 象は歯ありてもってその身を焼かる
象は象牙があるために殺される。持っている宝が身を滅ぼす。
〔その15〕 豆腐で歯を痛める
あるはずのないこと。
〔その16〕 歯を出す
しかること。
〔その17〕 歯が浮くような
軽薄な行いを見て不快になること。
〔その18〕 歯が立たない
硬くて噛めないこと。そこから、相手が強くて対抗できないの意。
〔その19〕 歯がゆい
思うようにならず、もどかしい気持ち。
〔その20〕 歯切れが悪い
ものの言い方が明確でない。
〔その21〕 歯ぎしりをする
歯を強くかみ合わせて音をたてること。転じて、くやしい様子。
〔その22〕 歯と歯をつかえる
深く契ること。
〔その23〕 歯無しに食残しがない
歯の悪い人は食意地が張っている。
〔その24〕 歯に衣(きぬ)着せず
相手の感情にこだわらず、思ったことをずけずけということ。
〔その25〕 歯の抜けたよう
不揃いな様子。
〔その26〕 歯の根も合わない
寒さや恐れのためにふるえおののくこと。
〔その27〕 歯亡び舌存す
剛強なものはかえって早く滅び、柔軟なものは後まで生き残ること。
〔その28〕 春の雪と歯抜の狼はこわくない
春の雪はたいしたことがない。
〔その29〕 虫くい歯に物さわるな
痛い所に物がさわりやすいこと。弱みをつかれること。
〔その30〕 明眸皓歯(めいぼうこうし)
瞳が澄んで歯が白いこと。美人の形容。当院の待合室に掲示してある文字です。
〔その31〕 目には目を、歯には歯を
相手にやられたら、同じように仕返しをすること。古代バビロニアのハンムラビ法典にある言葉。
愛知県 岩倉市 歯医者 歯科 カドヤデンタル